ニコンレンズとデジタル一眼ボディとの組み合わせ

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ニコンFマウントレンズは半世紀の歴史があり、それに伴いオールドレンズを最新の一眼ボディに装着することは「可能」だが、機能面では多くの「不可能」があります。プロフェッショナルの人が他のサイトで詳しく纏められていますが、この記事では初心者向けに分かりやすく解説していきます。

ボディによって使える機能が違う

まずレンズを使う上で重要な機能としてAFAEがあります。略的に言うと前者が自動のピント合わせで、後者が自動露出です。ボディとレンズの組み合わせによってはAEが使用不可か、もしくは両方が使用不可能になってしまいます。AFが使えないならばフォーカスリングを回してピントを合わせ、AEが使えないならば自分でSS・F値・ISO感度を手動設定して露出を最適にする必要があります。初心者には敷居が高くなるので、出来ればAF・AEは使いたい所です。

まずは使える機能別でボディを纏めました。
  • D3000・D3100・D5000・D5100・D40・D40X・D60 
    AFモーター及び露出計連動レバー非搭載。最も機能制限が多い機種。モーター搭載のレンズでないとAFが使用できない。AEに関しては下のD50等と同じ制限となる。機能を削減して小型軽量化となっているが、最新型のレンズでないとAFが効かないので、古いレンズは楽しみにくい。この記事では便宜上D3000系と呼ぶことにします。
  • D50・D70・D70s・D80・D90・D100
    AFモーター搭載だが露出計連動レバー非搭載。15年前位前のレンズでもAF・AEが可能なレンズを多いので、レンズ選びを楽しみつつ低価格で遊びたい人に薦めたい機種。私はD90を所有していますが、今なら中古で45000円程で手に入るでしょう。この記事ではD50系と呼ぶことにします。
  • D200・D300・D300S・D7000・D700・D1・D1X・D1H・D2X・D2H・D2Xs・D2Hs・D3・D3X・D3S
    AFモーター及び露出計連動レバー搭載。D700・D3・D3X・D3SはFXフォーマットとなる。フルサイズとも呼びますが、非常に高価な機種が多いので初心者向きではないです。 この記事ではD200系と呼ぶことにします。
簡単に分けるとこんな感じです。最新レンズしか使わないのであればD3000とかでも大丈夫です。オールドレンズを楽しみつつ、最新の一眼を使いたいならば8万円くらいのD7000がベストでしょう。ボディは安く済ませてレンズに投資したいならば、D70が中古で2万円程で中古も潤沢なので手に入れやすいはずです。

ニコンレンズの種類

ニコンレンズの体系図はニコン公式のこのページで詳しく纏められています。使える機能を略的に纏めていきますと以下のようになります。Ai-Sタイプレンズの区分けが非常に難しいので、この記事では簡略化しています。

分類 D3000系  D50系 D200系
AF-Sタイプ
Ai AF-S Dタイプ
Ai AF-I Dタイプ
AF・AE AF・AE AF・AE
AF Gタイプ
Ai AF Dタイプ
AEのみ AF・AE AF・AE
Ai-Pタイプ AEのみ AEのみ AEのみ
Aiタイプ
Ai-Sタイプ
AF・AE不可 AF・AE不可 AEのみ
(一部制限) 
非Aiタイプ 装着可能だが
AF・AE不可 
装着不可 装着不可
  • AF-Sタイプ・Ai AF-S Dタイプ・Ai AF-I Dタイプ
    AF-Sタイプは「AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8G ED」などのレンズで、頭にAF-Sと付いている。超音波モーターを搭載した最新型のレンズを指し、新発売のレンズは大体これとなる。Ai AF-S Dタイプは超音波モーターでAi AF-I Dタイプはコアレスモーター内蔵となる。
  • AF Gタイプ・Ai AF Dタイプ
    AF Gタイプは「AF Zoom Nikkor 70-300mm F4-5.6G」などのレンズで、レンズモーター非搭載である。まだまだ現役で使えるレンズも多く、中古自体も非常に探しやすい。Ai AF Dタイプは「Ai AF Nikkor 24mm f/2.8D」等。AF-Sタイプのレンズの旧型がAi AF D型として良くあります。フレア・ゴースト耐性はAF-S型の方が高い傾向がありますが、旧型は価格面で勝る場合が多い。
  • Ai-Pタイプ
    「Ai Nikkor ED 500mm F4P」等がある。3本しか発売されていないMFレンズ。
  • Aiタイプ・Ai-Sタイプ
    Aiタイプは「Ai Nikkor 50mm F1.4」等で、Ai-Sタイプは「Ai Nikkor 20mm f/2.8S」等のレンズとなる。厳密には「CPUを搭載していないMFレンズであるAi-S」となるが、難しいのでAi-Sタイプと記載しています。これら両種は、D200系で焦点距離と開放絞りを入力することで、一部のAE機能が使用出来る。Aiタイプは「絞り優先AE」が可能で、Ai-Sタイプはそれプラス「シャッター優先AE」が可能となっている。見分け方は名前で見分けるか、Ai-Sタイプのレンズは絞り(F11とか)の書いてある場所の「最も大きな数値」がオレンジ色で着色されています。
  • 非Aiタイプ
    最初期型のオールドレンズで「New Nikkor 13mm F5.6」等がある。機能制限が最も多いっていうか、そもそも装着できない。改造型もあるようで、そちらは装着可能なようです。私はそこまで詳しくないので知ったかぶりとなりますが。発売順としてはNew Nikkorなどの非Aiタイプ→Aiタイプ→Ai-Sタイプとなっています。

シグマ・タムロン・トキナーレンズのAFモーター 

これらのメーカーのレンズでも、同様に使用に関しては制限がある。ニコンで言う所のAF-Sタイプ(超音波モーター)がそれぞれのメーカーにもあります。
  • シグマ
    「HSM」の表記があるレンズが超音波モーターを搭載している。例:8-16mm F4.5-5.6 DC HSM
  • タムロン
    「NⅡ」「USD」「PZD」のいずれかが含まれるレンズ。例:SP AF 17-50mm F/2.8 XR Di II LD Aspherical [IF] (Model A16N II)
  • トキナー
    「DX II」「FX」のいずれかの表記があるレンズ。例:AT-X 124 PRO DX II、AT-X 17-35 F4 PRO FX
これら以外でもAFモーター搭載などの表記があるレンズでは、D3000系でもAFが可能となります。例えばシグマ製では「70-300mm F4-5.6 DG MACRO モーター内蔵 (ニコン用)」がレンズモーターを搭載している。

これらの表記がないレンズに関しては、AFモーターを搭載しているボディでないとAFは使用できません。AF GタイプやAi AF Dタイプと同等の扱いとなります。
この様なメーカーのレンズはサードパーティ製と呼ばれています。デジタル一眼レフで使用するために開発されたレンズは、AEに関してはどの機種でも問題なく使用出来ます。AFが出来るかどうかはモーターの有無によって代わりますので注意。

フルサイズボディでの使用を推奨しないレンズ

ニコンではFXフォーマット(フルサイズ)とDXフォーマット(APS-C)があります。

DXフォーマットのボディでの使用を推奨されたレンズをDXレンズと呼びます。このDXレンズをFXフォーマットのボディで使用するとケラレ(四隅が黒っぽく欠ける)の発生などの不具合がある。FXフォーマット向けのレンズ(FXレンズ)をDXフォーマットのボディで使う分には大丈夫です。

要約すると
FXボディ+DXレンズ→NG(一部の焦点距離でケラレが生じる)
DXボディ+DXレンズ or FXレンズ→OK
となります。
  • ニコンのDXレンズ: 「DX」が付いているレンズ。
  • シグマのDXレンズ: 「DC」が付いているレンズ。
  • タムロンのDXレンズ: 「Di Ⅱ」が付いているレンズ。
  • トキナーのDXレンズ: 「DX」が付いているレンズ。
これらの表記がないレンズに関してはFXボディでの使用が出来ます。

色んなレンズで楽しもう

以上がニコンのデジタル一眼で使用できるレンズについての解説となります。オールドレンズは中古以外で手に入らないので、カメラのキタムラやヤフーオークションで買われることをお勧めします。傷んだレンズも多いので、レンズを見極めるのが難しいと感じたら、中古カメラ屋で程度がいいレンズが無いか訪ねてから購入したほうが無難です。ヤフーオークションでは審美眼が無いとトラブルに巻き込まれやすいので。

本当はCPUとか色々説明しないと、完全には理解出来ないものですが、初心者向けなので簡単に書きました。Aiタイプのレンズとか使ったことが無いので、間違い等あったら教えてくれるとありがたいです。
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