多彩なシーンに対応する使いやすい標準ズームレンズ。 FXフォーマット時、画角84°の広角域から望遠域までの幅広い画角範囲をカバーする、5倍標準ズームレンズです。無限遠から至近距離まで、安定して高い描写性能を発揮。高倍率ズームながらいたってコンパクトで、手ブレ補正機構(VR)も搭載しており、極めて使いやすいレンズです。
描写や性能の個人的メモ
- 「AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR」の旧型となるレンズ。またもう一つ旧型となる「AF 24-120mm f/3.5-5.6D IF」も存在するが、こちらはAF Dタイプなのでモーター非搭載・手振れ補正無しとなる。この旧型は描写的にも欠点が多いので、価格面以外に価値は見いだせない。
- 新品販売自体はもう終わりかけなので中古を薦めたい。中古相場は3万前後で新型の半値以下と求めやすく、中古自体の玉数が多いので買いやすくなっている。FXフォーマットでも使えるのが利点だが、上級者にはFXでの描写が満足できるかどうかは分かりかねる。DXでの使用なら設計の新しい「AF-S DX NIKKOR 18-105mm f/3.5-5.6G ED VR」と比べて検討したい。
- 以下はD200でのテスト結果(Nikkor AF-S 24-120mm f/3.5-5.6G IF-ED VR - Review / Lab Test Report)
- 歪曲収差に関しては24mmで2.27%の樽型と大きめなった。35mmでは0.132%の樽型と非常に小さく、70-120mmでは0.8%の小さめの糸巻き型となった。24mmを除いてさほど大きな歪みは検出されない。
- 周辺減光は24mmの開放で0.71Ev、35mmの開放で0.55Evとなり、テレ端に近づくにつれて影響は小さくなっていく。一段絞ると大幅に光量落ちを制御することが出来る。
- 解像度に関しては中央部は問題ないが、24mm/70mmの周辺部で問題が見られた。24mmでは像面湾曲の影響は薄いが、球面収差の影響を受けて大きく描写が劣化している。35mmで大きな問題はないが、70mmの周辺部でまた落ち込みを見せた。以下で詳しく記述する。
- 中央部の解像度は24mmでF3.5-11でExcellent(最高評価)となり、35mmは24mmと比べて若干落ちるが開放以外はExcellentとなった。70-120mmは開放ではVeryGood(上から2ランク目)となり、一段絞ることでピークに達しExcellentとなったが、それ以降はまたVeryGoodとなった。
- 周辺部の解像度は24mmでfair(上から4ランク目)とかなり厳しい。F5.6以降はVeryGoodと大きく改善された。35mm/120mmは特に問題なく、絞りに関係なくVERY GOODとなった。70mmは開放(F5.3)でGood(上から3ランク目)と少し落ちたが、F5.6以降はVERY GOODとなる。周辺部に関しては一段絞ることで問題点は大きく解決されるようである。
- 色収差は70mmでは0.5ピクセル以下と良く制御されているが、24mm/35mm/120mmでは1.0-1.7ピクセルと大きめの値となり、絞っても大きく改善されることはなかった。
- 総評でも一部の弱点を除けば、非常に印象的なレンズであるとの事。AF-S 18-200mm VR IIや他の標準ズームと比べると、魅力は劣るかも知れません。FXの安価な標準ズームとして使う分には良いですが、DXで使用する分には他のレンズと比べて購入検討するのが懸命ではないかと。
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