現在「世界最小・最軽量」の大口径標準ズームの新定番。重さは約510gと驚くべき数値を誇る。同時に67mm経の大口径でF2.8の開放値を全ズーム域にて確保。最短撮影距離も全焦点域で33cmとなっている。これはマクロレンズとしても実用的に使用できるスペックだ。特殊硝材レンズをふんだんに使用し、各種収差を徹底除去。その効果はすでに高い評価を得ている。
描写や性能の個人的メモ
- このレンズは「Model A09」となり、モータ搭載型であるタイプは「Model A09 NII」となる。最短撮影距離やレンズ構成等も変わっていないので、描写面での差はないと思われる。モータ搭載のボディを使用しているならば、2万円ほどで手に入るA09の方がコストパフォーマンスが良いかもしれない。
- フルサイズでも使えるマクロに少し強い標準ズームといったスペック。評判自体は良いレンズではあるが、個体差のバラつきが多いのが難点とのこと。
- 以下はD200でのテスト結果(Tamron AF 28-75mm f/2.8 SP XR Di LD Aspherical (IF) (Nikon) - Review / Lab Test Report)
- 歪曲収差は標準ズームの特性上多くは見られない。28mmで1.55%の樽型歪曲となり、40mm以降は極僅かな歪みが検出された。
- 周辺減光は全体的に0.5Ev以下と低い値となった。DXボディでのテストではスイートスポットのみを使用出来る為良い結果となった。
- 解像度に関しては28mmの周辺部がGood(上から3ランク目)と少々甘くなったが、それを除いた部分に関しては全体的に高い解像度を示した。
- 中央部の解像度は、ズーム全域でF2.8からVeryGood(上から2ランク目)となり、F4まで絞るとExcellent(最高評価)となった。
- 周辺部の解像度は、前述のとおり28mm F2.8でGood評価。40mm/75mmではVERY GOODとなった。28mmでも一段絞ればVERY GOODとなりF8ではExcellentとなった。40mmではF4以降はExcellentとなり、75mmではF5.6でExcellentとなった。
- 色収差は全体にわたって1ピクセル以下なので、大口径ズームとしては良い値。
- 総評でもこのレンズは高評価となった。全ての描写テストで良い結果を残し、価格面も優れているためだろう。しかし、APS-Cで使うには奇妙な焦点域となってしまうため、それを許容出来るかどうかも人によるとのこと。
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